大町『ぼたもち寺(常栄寺)』日蓮を救った!?厄除の”首つなぎぼたもち”

大町・材木座方面への気の向くまま散歩のスタートは常栄寺(じょうえいじ)です。「常栄寺」と言われるよりも「ぼたもち寺」と言われた方が、ピンと来る方は多いのではと思います。

妙本寺の総門前を右折すると、2〜3分程度で到着します。辻説法通りから奥まったエリアなので車の騒音もなく、静かにノンビリとした気持ちで散歩できます。

基本情報

所在地

 鎌倉市大町1丁目12-11

宗派

 日蓮宗

山号

 慧雲山(えうんざん)

寺号

 常栄寺(じょうえいじ)

建立

 慶長11年(1606年)

開山

 日詔(にっしょう)

開基

 日祐法尼(にちゆうほうに)

由来

幕府に捕らえられた日蓮が鎌倉の町を引き回され、龍ノ口の刑場(藤沢市・龍口寺)へ送られる途中、ここに住む老婆がぼたもちを差し上げたことが、ぼたもち寺の由来になっています。

首つなぎぼたもち

日蓮は処刑を奇跡的に免れます。この法難のあった9月12日には老婆がつくったものと同じ胡麻をまぶしたぼたもちが振る舞われます。厄除けの「首つなぎぼたもち」といわれ、終日、境内は賑わうそうです。

まとめ

このような古い時代に既に、ぼたもちがあったのは驚きです。調べてみたら平安時代には存在が確認されていたそうです。実は、ぼたもちって歴史がある食べ物だったのです。

訪れたのが1月下旬だったので、花は咲いてなく境内は落ち着いた感じでした。暖かくなれば植物が花を咲かせて色鮮やかになりそうなので、春に訪れてみるのも楽しいと思います。

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