大町『八雲神社』 村社から始まり神仏分離も経験した祇園信仰の神社

鎌倉には大町・山ノ内・常盤・西御門に4つの八雲神社があります。今回は大町の八雲神社をご紹介します。

疫病が流行っていた鎌倉を治めるために祀られたのが始まりであったと言われているなど、地域に根付いた神所でした。

常栄寺(ぼたもち寺)から2〜3分で行けるので、合わせての散歩にオススメです。

基本情報

所在地

 鎌倉市大町1丁目11-20

創建

 永保年間(1081〜1083年)

主祭神

 須佐之男命、稲田姫命、八王子命

拝観時間

 自由にいつでも

拝観料

 なし

入口からの風景

名称

旧社格は村社になります。鎌倉祇園社や祇園天王社などと称しましたが、明治維新に際に明治新政府からの神仏判令(※)によって現在の社名に改称されました。

※1868年(明治元年)に明治政府によって出された命令です。神仏習合の慣習を禁止し、神道と仏教、神と仏、神社と寺院とをはっきり区別させることです。

御神木

信仰

八雲神社は、牛頭天王・スサノオを祭神とする祇園信仰の神社です。他に祇園信仰に基づく神社名称としては、八坂神社、祇園神社、広峯神社、天王神社、須賀神社、素盞嗚神社があります。

鳥居の注連縄

由来

永保年間、源義光が奥州へ向かうのに際し、鎌倉に疫病が流行しているのをみて、京都祇園社の祭神を勧請し、祀ったのが始まりと伝えられています。

賑わう社務所

厄除開運

厄除け開運の神社としても知られています。

歴史ある夏祭り

夏祭りは八雲神社創建の永保年間から続いている古い歴史があります。当時は鎌倉祇園会(かまくらぎおんえ)と言われていたそうです。

まとめ

何も下調べしないで、フラ~っと参拝に来てしまいました。歴史や由来などを調べてみると、とても素晴らしい神社でした。大町へ散歩するときには必ず参拝したい神社の一つです。

7月に行われる夏祭りの「鎌倉祇園会」も楽しみです。鎌倉散歩のコースに取り入れてみるのもオススメです。

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