2019年11月14日と15日に29年振りに大嘗祭が行わると発表されました。
毎年11月23日に五穀の収穫を祝う新嘗祭(にいなめさい)が行われますが、天皇即位の儀礼後に初めて行われる今年の新嘗祭は『大嘗祭』となります。
今年に限っては日本人としては、同じ収穫祭なら、ハロウィンより大嘗祭で祝いたいものです。
今回は「大嘗祭」「新嘗祭」を簡単に確認してみたいと思います。
大嘗祭(だいじょうさい)
天皇即位の儀礼後に初めて行われる新嘗祭(にいなめさい)が大嘗祭です。
日本の天皇が皇位継承に際して行う宮中祭祀であり、皇室行事となります。新天皇が即位の後に新穀を神々に供え、ご自身もそれを食します。その意義は以下と言われているます。
「大嘗宮において、国家、国民のために、その安寧、五穀豊穣を皇祖天照大神及び天神地祇に感謝し、また祈念する。」
新嘗祭(にいなめさい)
宮中祭祀のひとつになります。また、祝祭日(勤労感謝の日)の一つです。
11月23日に、天皇が五穀の新穀を天神地祇(てんじんちぎ)に供え、また、自らもこれを食べ、その年の収穫に感謝する(収穫祭)とともに、神の御霊を身に体して生命を養います。
宮中三殿(きゅうちゅうさんでん)の近くにある神嘉殿(しんかでん)にて執り行われます。
宮中祭祀(きゅうちゅうさいし)
天皇が国家と国民の安寧と繁栄を祈ることを目的におこなう祭祀です。皇居宮中三殿で行われる祭祀には、「大祭」と「小祭」があります。
大祭
天皇が自ら祭典を斎行し、御告文を奏上します。
小祭
掌典長(掌典職)らが祭典を行い、天皇が拝礼します。
まとめ
ハロウィンは、今でこそアメリカでは民間行事として定着していますが、もとを辿ると古代ケルト人が「収穫を祝う祭り」が起源とされています。
また収穫を祝う他にも、「悪霊を追い出す」という宗教的な意味合いもふくまれています。日本では、楽しむためのイベントとして定着しています。
感謝する気持ちと共に日本人として宮中祭祀に参加していきたいと感じます。
※次のページは宮内庁から引用させて頂きました宮中祭祀の日程です。
宮中祭祀の日程