「二兎追うものは一兎をも得ず」
本書のページをめくると最初に目に飛び込んでくる文字でした。「そういう本なのか・・」と思いながら読み続けて行くと、違った意味合いがありました。
最優先すべき1つを絞って成果を得ることで、ドミノ倒しのように次々と成果を手に入れることができるのです。
そして「1つのこと」が、人生にも深く関係していることを理解する1冊となっています。ご紹介します。
本書の基本情報
著者
Gary Keller
(ゲアリー・ケラー)
ケラー・ウィリアムズ不動産共同設立者・会長。
価格
税別1,360円
発行所
SBクリエイティブ株式会社
発行
2014年1月30日 初版
2014年3月 4日 第2刷
全てのことには優先度がある
すべてのことは等しく重要ではありません。例えば、100の仕事を片付けても、1つの意義のある仕事には及ばないのです。
「やることリスト」ではなく、目覚ましい成果を目的とした「成功のリスト」が必要となるのです。
的をしぼり込む質問

「成功のリスト」の中から、さらに最優先の「1つのこと」をしぼり込むのです。そのために「的をしぼりこむ質問」をするのです。質問の要素は3つです。
要素1
それをすることで
要素2
他のすべてがもっと容易になるか不要になるような
要素3
私ができる「1つのこと」は何か?
どんなときにも「1つのこと」は存在する
すべての中で他のものより重要な「1つのこと」は必ずあるものです。1つだけではないこともあるし、永遠に同じものでないこともあります。
「1つのこと」の生産性を高くする
余暇の時間
成功者は最初に休暇の計画を立てます。休息は労働を同じくらい重要なのです。
「1つのこと」のための時間
1日の中でできる限り早い時間帯で、最低限4時間を割り当てます。
プランを立てるための時間
年間の目標や月間の目標を見直すために、週に1時間を割り当てます。
最初の小さなドミノを倒す

最初に倒すドミノは小さくでも、次のドミノから少しづつ大きくなっていきます。
最初のドミノが5cmであった場合、10番目の高さは2m、23番目の高さはエッフェル塔、57番目の高さは月にまで到達するそうです。
時間をかけて、成功で成功を積み上げていけば良いのです。
まとめ
目的を持って、優先順位を意識して、もっとも重要な「1つのこと」を根気強く継続して、成果を出していけば、人生は有意義なものになるのではと感じます。
成果は金銭的なこともあるし、意識的なこともありますので、個人の価値観で決めればよろしいかと思います。
人生の最後に「ああすれば良かった」ではなく、「ああして良かった」と思えるような最良の人生につなげたいものです。